🔵 楽曲『 GF pacify my demon 』コンセプトノート
- 2023/03/22 10:00
- Category: concept note

《歌詞について》※全曲共通
どこの国や地域の言語でも、必ずそれぞれの言葉が「記号」として成り立っているものですが、そのように認識されている「記号」を除いて、"言語として解読できないもの" にすることで、声の抑揚や話している人の感情、または雰囲気のみで、何を言おうとしているのか表してみる、伝えてみる、という試みです。
これまで演出面において、独自の世界観を作った上で「メタ朗読」を行ってきた私ですが、日本語のテキストを読むにしても、その語りが音楽的に聴こえることを切要としてきた者としては、今回の手法をぜひ音楽として表現してみたいと考えました。
その手法を用いることによって、「国境を越える」という「音楽の特性」へ、さらに近づいた "新しい言語" のように、Audience の皆さんへ受け取っていただければ嬉しく思います。
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《タイトルと内容について》
本Projrectの楽曲向けコンセプトノートでは、基本的に "人間のこと(=脳のこと)" を語っていきたいと考えています。
対象はこのブログをお読みいただける全ての皆さんですが、中でも自分に近しい人、大切な人へ向けて、そっと伝えることができれば本望です。
この度の楽曲は特に、幻覚や幻聴で恐ろしい経験をなさった方々へ届くと良いなと考えています。
Project《tmd》第4弾楽曲『 GF pacify my demon 』(Girlfriend pacify my demon)は、3月2日には既に滋賀県の森 崇さんから拝受しており、曲調からすぐに、何をテーマにするかは決めることができました。
私は普段から上記のようなことに興味を持っていますので、その中から「幻覚・幻聴」という難しい部分のお話に踏み切れたのは、ひとえに森さんの楽曲が非常に重厚なものであったからであろうと考えます。
本楽曲を無理矢理なにかにカテゴライズすると、アンビエント、ドローン、スポークンワーズ、またはオルタナティヴ、インダストリアル等かもしれませんが、23年来の友人である我々が組むと、音楽的には必然のごとく、映画やパフォーミング・アーツの傾向を示す作品になるような気がします。
いずれにしても、外部音源を一切使用せず、全て「有村肯弥の声」のみを加工して作ってくださっている、というところが特徴的な本楽曲です。
『 GF pacify my demon 』ー 僕の悪魔をなだめる彼女 ー
彼女が見える
横たわって 浮いている
降りてこない
僕はいつか
彼女を降ろす
...
彼の中の悪魔と仲良くして
深いところへアクセス
彼からいつか
どこかへ行ってもらえるよう
優しく
触れ続ける
▪︎ GF pacify my demon - Kohya Arimura feat. Takashi Mori https://youtu.be/uIf7cZVBpkQ
〈with Special thanks and respect to Takashi Mori for his musical big cooperation.〉
▪︎ Takashi Mori http://www.takashi-mori.com/web/top.html