verse 6
- 2005/01/12 04:54
- Category: verse
日暈 (nichi-un)
日暈はジワジワと射す
掌に溢れる山河の脈の一つ一つへ
厳かに翳り続けるのは
焼失を欲る某への永遠の懲罰だろうか
この大空洞に落ち入った石礫の一つ一つを
こと有る毎に転がす自転の力で
内壁は削られる 永劫に 永劫に
君よ消尽より早く呼び放て我を
慈しみと尊みと哀れみと善意とを
今もまた幾重の霧が巨きな力を揮って隠す
陽光を目指す猛禽類とその一族へ慈悲にして
河岸の餌場に気付かせる事なく全てをいつともなしに
日暈は優しく殺す
日暈はジワジワと射す
掌に溢れる山河の脈の一つ一つへ
厳かに翳り続けるのは
焼失を欲る某への永遠の懲罰だろうか
この大空洞に落ち入った石礫の一つ一つを
こと有る毎に転がす自転の力で
内壁は削られる 永劫に 永劫に
君よ消尽より早く呼び放て我を
慈しみと尊みと哀れみと善意とを
今もまた幾重の霧が巨きな力を揮って隠す
陽光を目指す猛禽類とその一族へ慈悲にして
河岸の餌場に気付かせる事なく全てをいつともなしに
日暈は優しく殺す