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タクシー

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このところ体調は下向きだけど、この日はやや回復したので、
Et in terra paxの新作へ向けた宣伝映像を撮影するため新宿へ。
既出のベタ君を購入し、映像担当の須佐氏と
水槽や樹木のある風景をバックに、小道具も用いつつ撮影。
つつがなく終え、須佐氏と別れたあと渋谷へ。

炭火焼き料理の店で久しぶりに恋人と夕食。
しかし調子はどんどん下降し、止めどなく変調をきたしたので
タクシーで帰宅することに。
見送られながら乗り込んだタクシーの運転手に、行く先と具合が悪いことを告げ、
後部座席でただ、自宅へ着くのを待っていた。

2種免許を持つ人なら誰の運転でも安心感があるものだけど
このタクシーの乗り心地はそれ以上で、
運転している老紳士の人柄の影響もさることながら、
それともちょっと違った何かがあるのを感じた。
なんだか懐かしいような、包まれるような、
このまま眠り込んでも何の心配もいらないような…。

その感覚を数分吟味し、これは車自体の持ち味なのだ、と気が付いた。
運転手に「このタクシーの車種は何ですか?」と訊ねると
「トヨタ・カローラです。この車を使っている会社は少ないんですよ。」と言う。

なるほど、カローラ…。
その車種は、私が幼少期から十代を過ごした実家の自家用車だ。
一級整備士の父は当時、乗り心地の良い車しか自家用車にしなかった。
こんな感覚的な形でこの車に再会するなんて、グッときてしまう。
この春、弟の結婚式で実家に帰ったら父にも話してやろうと思った。

実は、このタクシーの気持ち良さにはもう一つ理由があって、
普通ならひっきりなしに耳に入ってくるはずの無線がカットされているのだった。
配車本部や他車からの無線連絡は飛び交っているけれど、
それがすべて「シャー」というホワイト・ノイズに変わっており 
ONとOFFの瞬間だけプレート・リヴァーヴがかかった風になる。
これがとても心地良く、いつまでも聴いていたかった。

運転手が気を遣い、配車無線を切ってくれたおかげで得た収穫。
非常に有り難かった。
それから数十分間、このタクシー会社が業界で初めて導入することになる 
配車システムの話などを伺い、朗らかな時間を過ごしながら家路を辿った。
 

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Eitp

  • Author:Eitp
  • Et in terra pax is an theater-performance team formed by the performer Kohya Arimura(有村肯弥) in 1991.
    This is solo project of her.
    The project is combine the silent solo performance with the border transgressive space created by music, art, video, text and lighting, in order to show a manifestation of consciousness and sensitivity.
    And continue to produce a solo stage of her is reading+sounds+Scenic art of a new style in recent.

    "Et in terra pax, hominibus bonae voluntatis."
    〈And peace in the earth, for the good faith people.〉

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