数学者と詩心
- 2024/04/27 09:48
- Category: soliloquy
昨日、ある数学者が書いたセンテンスを本の中から探し出そうと、あれこれ目を通してみたのですが見つからず、記憶違いだったかなと思ってweb検索してみたら、別の数学者の言葉だったことを知り、自分が38年間、一字一句間違わず記憶していたものがそもそも違っていたのだと知って、愕然としました。
しかもそのセンテンスには、そのあと2倍程度の文章が連なっていて、あの時わたしが見たセンテンス(それでも12行ある)は、ほんの一部の引用に過ぎなかったのだなと、クラクラしてしまいました。
遠山啓だと思っていたのが秋山武太郎でした。
どちらの著書も文学的ですけれど。
遠山さんは、「詩人でないものは数学者になれない」とおっしゃっているようですね。
私が暗記している秋山さんの詩は、数学の奥深さを星や山海に喩えているものでした。
19世紀には、ロシアの数学者ソフィア・コワレフスカヤが「詩心がなければ数学者にはなれない」とおっしゃり、ドイツの数学者ワイエル・シュトラスは「詩人のようなところのない数学者が完璧な数学者になることは決してないというのは本当です。」とおっしゃっているようです。
偉大な数学者は、皆さんこぞって詩心を大切にするものなのでしょうか。
それで…
あれが書いてあったのは戯曲だったかな…
思い出そう… 北村想さんのだったかな…